人間の行動は、進化の中で獲得してきた生物としての能力、出生後の発達の中で獲得していく学習能力、社会・環境の変化の中で求められる適応能力などの相互作用によって形成されています。そこで、行動学科目(行動学系)では、人間の行動解明と理解を科学的に行うために、ヒトとしての人間の特性を明らかにすることを目的に霊長類との比較研究、生物としての人間の特徴を形態学、生理学の視点から分析する研究、出生後の発達を周産期から乳幼児、思春期、青年期の発達を研究する分野とその後の壮年期から高齢期、超高齢期までを研究する分野があります。さらに、人間をとりまく社会・環境は情報化・高度技術化・巨大事故・災害・環境問題・人間関係などの急激な変化が起こっていますのでこのような変化の中で人間がどのように行動するのかについての解明に向けた研究も行っています。これらの研究を科学的に行うためには方法や分析手法が重要になります。そこで、方法の基礎を学ぶ心理学や高度なデータ解析のための研究分野が用意されています。(学生便覧より)